6月27日。
久しぶりの「自分時間」。
洗濯ものと皿洗いを済ませ、部屋を掃除する。
それから豆苗の水を替え、観葉植物の”ボブ・キャリー”に霧吹きをしながら歌を聞かせてやる。
それがわたし、なんてことない普通のOL”ゆりかフランネル”の、予定がない日の朝だ。
一通り世話を終えたら”ボブ・キャリー”を丁寧に窓際に戻す。
彼とはもうすぐ1年の付き合いになる。
鉢の中にこぢんまりと納まっていたとは思えないほど、大きく成長した。
そろそろボブの住み家を大きくしてやらなければ。
?
なぜ、わたしの鉢植えの名前が「ボブ」なのか?
聞いてほしい、それは暑い夏の日の夜だった。。
ぐったりと疲れた体を、引きずりながら帰路へとついていたわたし。
普段は通らない道をなんとなく通りすがった。
そこに「ボブ」はいた。
わたしは何かにとりつかれたように、彼を手に会計を済ませた。
それが彼との出会いだ。
後日、遊びに来た友人に彼を紹介したところふいに「ボブ・キャリー」という名前を授かったのだ。
最初は「植物なのにボブってwww」と、見た目のかわいさと名前のいかつさのギャップを割と気に入っていたが、
ふと「ボブ・キャリーって急に名付けられたけど、もしやモデルになった人物がいるのでは?」と思い検索した。
ら、出てきた。
真のボブ・キャリー。
別名:チュチュおじさん
※引用元:https://ceolconcerts.com/6189.html
なぜ彼が"チュチュおじさん " と呼ばれるような格好をしているかというと、これがなかなかに深い。
彼の奥さまはガンを患っているそうで、
闘病中の奥さまを「笑わせるため」に、このような姿に身を包んでいるそうだ。
きっと他にも笑わせる方法はあっただろう。
だが、この思考回路がまさに、ボブ・キャリーという男なのだ。
さすがとしか言いようがない。
そんなありがたい名前をつけてもらったことに感動し、未だに「ボブ」と敬意をもって呼ばせていただいている。
*
そんなことより。
今日は何をして過ごそう?
予定がないとはいえ、何もしない、ということが出来ないわたしは部屋を見回した。
お皿も洗ったし、部屋も掃除した、トイレもピカピカだしあとは。。もっかいボブに子守唄でも歌っとく??
本日2回目の「サライ」を歌おうとしたわたしの目に、アレが飛び込んできたのは、
「ジャポニカ学習長 こくご 15マス(十字リーダーいり) 」だ。
やること、あるじゃないか!!
なぜわが家に 「ジャポニカ学習長 こくご 15マス(十字リーダーいり) 」があるのかというと、
近所のスーパーへ行った際に懐かしくなり衝動買いしてしまったからだ。
これにより、もやしの購入をあきらめた。
もやしより、「ジャポニカ学習長 こくご 15マス(十字リーダーいり) 」のが、わずかに高いのだ。
もやしを犠牲に購入した「ジャポニカ学習長 こくご 15マス(十字リーダーいり) 」は約2ヶ月ほど机の下で眠っていたが、
今日、ようやく出番が与えられることとなる。
「ジャポニカ学習長 こくご 15マス(十字リーダーいり) 」 を使って、美文字の特訓をしよう!!
*
少し前にお話したが、
神木隆之介くんが出演するドラマ”SPEC”にドはまりしたわたしは、
「美しい文字」を無性に手に入れたくなりボールペン字の練習をコツコツしていたのだ。
今日は美文字の練習に励むとしよう!
やることが出来たことにより、急激にテンションの上がったわたしは、そのままの勢いで、
「ジャポニカ学習長 こくご 15マス(十字リーダーいり) 」 に、日本昔ばなし”花咲じいさん”をひらがなで書き始めた。
*
昔、昔あるところにやさしいおじいさんが住んでいました。
おじいさんはポチと言う犬を飼っていました。
ある日、おじいさんはポチと山に出かけたところ、突然ポチが吠えだしました。
「ここほれワンワン。ここほれワンワン。」
「どうしたんだ。よしよし掘ってみよう。」
「こりゃたまげた。金貨が出てきた。ありがとうよ、ポチ。おまえは本当にあたまのいい犬なんだな。」
おい、ポチ天才かよ。。
このことを聞くといじわるな、隣のおじいさんはポチをこっそり山につれて行くとポチに吠えさせました。
「ここほれ。」とポチは小さく吠えました。
「ここだな。金貨を見つけて金持ちになるぞ。」
いじわるなおじいさんがポチのないていた場所を掘ると、そこからわれたかわらや茶わんがたくさんでてきました。
いじわるなおじいさんはおこってポチをなぐりころしていしまいました。
え、うそでしょ!?
ポチが登場3秒でお亡くなりに。。これは悪いおじいさんは村にいずらいだろうなぁ。
絶対、村人から非難されまくりだよ。
わたしだった家の前に、くっさい雑巾置き逃げするわ。
それを知ったおじいさんは、ポチがかわいそうなので庭に墓を作ってやると、不思議なことが起こりました。
ポチのお墓から、大きな木が生えてきて、見る間に大きくなりました。
おじいさんは、その木を切って、ウスを作りました。
そして、そのウスでおもちをつくと、なんと、おもちが小判に変わったのです。
あ、すごい、復讐しないのねおじいさん。
ちょっとは怒ってもいいんだよ?
これを聞いて、いじわるなおじいさんはこっそりウスを盗み出しおもちをつくりました。
しかし何も起こらないので、いじわるなおじいさんは怒ってウスを燃やしてしまいました。
やさしいおじいさんに粘着しすぎじゃないこれ?
やさしいおじいさんは残念がり、その灰を家に持ち帰りました。
やさしいおじいさんは、かれたサクラの木に登って、ウスの灰をまきながら言いました。
「枯れ木に花をさかせましょう。枯れ木に花をさかせましょう。」
すると、それまでかれていた木にサクラの花がいっせいにさきました。
それを見たお殿様は、喜んで、やさしいおじいさんにたくさんのごほうびをくれました。
これサクラ咲いてくれたからいいけどさ、咲かなかったらどうしてたの?
教えて、おじいさん。
これを聞いたいじわるなおじいさんは、残った灰を持って、木に登り、お殿様が通りかかった時にいいました。
「私こそ、桜の木を咲かせる名人です。これから咲かせましょう。」と灰をまきました。
しかし何も起こらず、さらに悪いことに、お殿様の目に灰が入ってしまいました。
お殿様は大変怒っていじわるなおじいさんをろうやに入れてしまいました。
鋼のメンタル!!!
散々、失敗してきてるのにそれでもチャレンジし続けるその心意気!!
もう、美文字の特訓どころじゃない。
これ考えた人は、何を伝えたかったの!?
要約すると、
ポチとお散歩⇒小判ざっくざく!
⇒ポチ盗まれる
⇒ガラクタ掘り起こす
⇒ポチ死去
⇒ポチ(墓の姿)
⇒ポチ(木の姿)
⇒ポチ(ウスの姿)
⇒燃やされる
⇒ポチ(灰の姿)
⇒やさしいおじさんハイになる
⇒ポチ(サクラの姿)
⇒お殿様がお喜びに
⇒ご褒美GET
⇒我こそ花を咲かせる名人!(悪いおじいさん3度目の正直)
⇒お殿様の目にポチ(灰の姿)が入る
⇒悪いおじいさん牢屋へ
要約してわかった。
これはポチの一生涯を追った、ドキュメンタリーだ。
わたしだったら、
プロジェクトXXXX..~挑戦者たち~
ー自己犠牲の果てにー
肉体を捨てても尚、老人を翻弄する迷犬を追え!
と、名付けて世に配信するだろう。
この物語の裏で糸を引いていたのは、ポチ。
彼だったのだ。
*
ただ美文字になって、神木くんと文通友だちになりたかっただけのはずが、とんだ事実や学びに気づいてしまった。
まさかアノ名作、花咲じいさんの主人公がポチだったなんて。。。
あえてタイトルをおじいさんに向けることにより、己の存在から目をそらせる戦法は見事としか言いようがない。
早くこの事実を神木くんに伝えたい!!
花咲じいさんを通じてわたしは、
・復讐は復讐を生むだけ、耐えて連鎖を断ち切らなければならない。
・チャレンジするのはいいことだが、失敗する原因を突き止めないと何度でも同じ失敗を繰り返す。
・物事を見たまま受け取るのは危険、多角的にとらえよう。
・ポチ、たぶん、柴犬
ということを学んだ。
せっかくなので、神木くんに送る手紙の1行目は「花咲じいさん、まじパネェ」で始めようと思う。
いい機会だし童話の考察レポートを、
まとめて神木くんに送ってみてもいいなぁ。
**おまけ*****
インスタに神木くんおった。
ちがったらごめん。
メガネしてるだけで、わからなくなる。
それがわたし、ゆりかフランネル。
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=R兄:鉄の掟=====
その1:ネットで神木くんの動向を得ることなかれ。※WikipediaやファンのツイートチェックもNG❌ とにかくアナログで情報を収集せよ!
その2:TVや映画など、神木くんが出演している作品は閲覧を許可する。
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