そう遠くない未来。
かつて地球の食物連鎖の頂点に君臨し、欲望のままに生命を貪り喰った“人類"は、今。
「次なる世代」に、その地位を明け渡そうとしていた。
*
時は20xx年。
約70億人いるとされている人類は、新たな生命体を発見した。
長らく分厚い氷の下に眠っていた“ソレ”は、その後人類を滅亡にまで追いやることになる。
『聖なる骨 (セイクラム)』
人々は、彼らをそう呼んだ。
セイクラムには手は愚か、移動するための足もなく、それこそ単体では脅威にすらならない。
生命に寄生して初めて、その猛威を振るうことができるのだ。
寄生された生命は、獣のような凶暴さと怪力をもつ。
脳髄を食い破り、寄生した生命体を意のままに操ると、
やがては仙骨が発達し、蛇のような長い尾をそっくり蓄えるのだ。
セイクラムと成り果てたものに、言葉は愚か、
一切の想いも届くことはない。
*
「走れぇえっ!!!」
僕は走った。
ただ、ひたすらに走った。
ーいつからだろう、僕が生きる世界の色がこんなに変わってしまったのはー
張り裂けんばかりに悲鳴をあげる肺に、ひたすらムチを打ちながら、それでも走り続けた。
「僕が、やらなくちゃいけないんだ。。僕が終わらせなきゃ。。。!!!」
*
ピピピピッ
ピピピピピッ
アラームの音。
「起きなさい!学校遅刻するわよ〜!!」
母の声。
「ちょっと隼人!結(むすび)を起こしてきて!!」
『はいよ〜』
トントントン
階段を登る音。
『ほぉ〜ら起きれ!眠り姫のむ〜す〜び!!』
バサッと布団を剥がれる。
『起きたか?早くしねぇとかあさんの雷落っこちてくんぞ〜』
「わかってるよ。。あと兄さん。僕はお姫様じゃない。」
『お〜そうだったっけかぁ〜悪りぃ悪りぃ』
常磐 結(ときわ むすび)。
19歳。
職業、学生。
性別、雄。
恋愛対象は、女性だ。
「結」という女の子のような名前と、気の弱い性格で昔からよくいじられる。
この名前には、ことごとく人生を狂わされている。
そう思う。
昔から自分に自信が持てず。
自分の進路は愚か、着る服すらも決めることができない。
好きな子ができても、名前が女子っぽいという理由で男としてみてもらえず。
「あーあ。30歳くらいで死にたいなぁ。。」
それが、19年惰性的に生きてきた僕の口癖だった。
*
夜。
「ただいまー」
『お、早かったな!』
「いつもと変わらないよ。じゃ。」
『おーい、なんだよもう引きこもるのかぁ?』
「兄さんにはカンケーないだろ」
『そんなこと言うなよ。寂しいだろ。にーちゃん泣いちまうぞ〜』
「気持ち悪いな。。」
『まぁまぁ、そう言うなって!そういえば聞いたか?例の「骨」の話し!!』
「骨?」
『なんだよ、テレビ観てねぇのかお前。ついに見つけたんだってよ!新人類!!』
「は??」
『それも、誰が見つけたと思う!!?叔父さんだよ!あの、晴彦叔父さん!!!』
「叔父さんが。。」
要 晴彦(かなめ はるひこ)
僕らの叔父さんだ。
父さんが事故で死んでから、母さんや僕らを資金面で支えてきてくれた人だ。
日本有数の考古学者で、その道ので晴彦叔父さんを知らない人はいない。
と言うほどの、いわゆる「すごい人」だ。
日陰を生きてきた僕とは、全く真逆の世界で生きている叔父さんに。
僕は密かに、憧れを抱いていた。
ー叔父さんの本当の顔を知るまではー
*
神木隆之介くん主演の新ドラマ
「鉄の骨」を「けつの骨」と聞き間違えてから、
どんなストーリーか考えていたら、
こんなんでました。
あと2パターンくらい、ストーリーを考えていたあたりで、
R兄に
「え?鉄の骨だよ!て・つ・の・ほ・ね!!!」
と指摘され、小一時間ほど放心状態に陥ったものの、
ようやく復活したので、
このブログで成仏させることにしました。
他にもラブコメパターン、ミステリーパターンも考えたので、
気になる人は、コメントください。
多分、誰にも公開することはありませんけども。
それより、
大事な友達(になる予定の)神木くんの新ドラマを聞き間違えてしまってごめんなさい。
お詫びに宣伝します。
4/18(土)よる10時から放送の
「鉄の骨」
お楽しみに。
さて。
WOWOWとやらは、
どうやったら観れるんですか?
=R兄:鉄の掟=====
その1:ネットで神木くんの動向を得ることなかれ。※WikipediaやファンのツイートチェックもNG❌ とにかくアナログで情報を収集せよ!
その2:TVや映画など、神木くんが出演している作品は閲覧を許可する。
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