「いや、母上。
わたし20代も半ばなんですけど。。!!!?」
久しぶりに実家に帰ってまったりしていると、
母はキラキラした目でわたしに“小包”を渡してきた。
わたしは、真夜中の高架下をひとりで歩くくらいビクビクしながら、ゆっくりと、袋をあけた。
そして、そこあったものは、
"桃色のもっこもこくま耳&しっぽ付パジャマ(ハート柄) "
袋から出し、手に取るとそこには。
140cm、の表記。
母「似合うと思って、買っちゃった♪」
はい、これ着ないといけないやつー
着ないと(´・ω・`)ってなっちゃうやつーーぅ
神木くんと友だちになるため、数多のチャレンジを繰り広げてきたわたしだが、
さすがにこういった類のチャレンジには、やはり、勇気がいる。
だって、20代半ばだよ?
何が楽しくて140cm女児用★のもこもこくまさんパジャマ着用するの?
もはやテロだ。
*
そんなことを思いつつも、
母を悲しませんと、意を決して、
“もこもこ夢カワくまさん”の「獣の皮」に袖を通す。
毛皮を着用し、全身鏡の前で呆然とするわたしの耳に、
遠くから聞こえてくる、
「似合うじゃーーん!!!」
という母の称賛と笑い声。
と、妹の悲鳴と絶句。
その夜は、夢カワな「獣の皮」を着用したまま眠りについた。
*
仕事観・人生観にフォーカスすれば「尊敬」でしかない、母。
わたしが新卒でブラック企業に入り、辛い日々を過ごしていた時は、
「どんなに辛いことがあっても、決して弱みを見せるな。常に女優であれ。」
と、教えてくれたこともあったほどだ。
この言葉に、随分支えられた。
だが一転。
それ以外のこととなると、
母は少し、変わっているところがある。
*
幼少時代。
両目とも奥二重だったわたしをパッチリ二重にすべく、
毎日、欠かさず爪で跡をつけてくれた。
右目だけ。
おかげさまで、保育園に行くころには見事、右目だけ二重になった。
母よ、やるなら両目共に手をかけてくれ。
それだけではない。
目玉焼きを作っていた時のこと。
卵を割ったと思ったら、そのままゴミ箱へ割入れるという暴挙を平然と成し遂げる。
そして極めつけは、変顔だ。
コロッケ並みに発達した顔筋を駆使し、会話の節々で変顔を決め込んでくる。
十八番は、チャイルドプレイのチャッキーだ。
チャッキーフェイスのまま、チューしてしまうのではないかと思うくらい、顔を近づけてくる。
*
そんな母に言われて、泣く泣く着たパジャマ。
さすがにキツイ。
だって140cmだもの。
ここで、ふと考えてみた。
神木くんに
「ふわもこくまさんの夢カワパジャマ♪
ゆりかフランネルのために買って来たから、着てみて★」
と、言われたらどうだろうか?
いや、だめだ。
だめなものはだめ。
むしろ、
友達だからこそ、ダメな時はだめって言わなきゃ。。!!
そうじゃなきゃ、胸を張って友だちだなんて言えない!!!
だから、あえて言わせてもらう。
心を鬼にして。
「神木くん。このパジャマはダサいよ!ヒトには勧めないほうがいい!!!」
*
「いや、俺言ってねーし!」
という、神木くんのどこからか聞こえてきそうな反論を背に、実家を後にした。
実家、帰るたびに事件が起きます。
刺激が欲しい方は、ぜひ。
**おまけ*****
お芋だいすき海苔さんからの、タレコミ。
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=R兄:鉄の掟=====
その1:ネットで神木くんの動向を得ることなかれ。※WikipediaやファンのツイートチェックもNG❌ とにかくアナログで情報を収集せよ!
その2:TVや映画など、神木くんが出演している作品は閲覧を許可する。
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